ループプレイを巧みに操るアイルランドラグビーVol.1 ラインアウトからのバックラインムーブ

set attack

アイルランドのラグビーといえばフェイズを重ねじわじわとゲインをするイメージの中、ループプレイを多彩に操るテクニシャンでもあります。今回はそのループを組み込みロングゲインにつなげたラインアウトからのムーブ(サインプレー)をポジショニングシートにて紹介します。

ポジショニングシート①より 左サイド ハーフライン All men L/O

先ずこのエリアでのDFはFBがキッキングをケアするので、すぐに前線のDFラインに上がることはできません。(チームのDF戦略によって違うケースもあります)従ってDFラインは4人で守り、ATはBW(ブラインドウィング)とFBが入り6人、なおかつループを入れることでプラス1人になり、7 vs 4の状況が生まれます。DFが1つプッシュ(スライド/ズレ)しても7 vs 5で2人あまり、DFのFB(フルバック)が上がってきても 7 vs 6 で1人余るという構図になります。

  • このムーブはワイドスペースでのゲインを狙っているのでライン全体はラインアウトからですが、ややディープです。
  • DFライン全体が簡単にプッシュ(スライド/ズレ)されないようAT10がしっかり前へ仕掛ける。(1プッシュは想定内(1人ズレること))
  • AT10がAT13に飛ばしたタイミングでAT12がループし始める。
  • AT13は前へのスピードを緩めず仕掛け,その横にAT15がストレートからパスタイニングで少しインに入りDF13を引き付ける。(AT15の前が開けば判断でパスももちろんOK)
  • ループで回ってきたAT12はAT15の裏でもらうが、あまり早く前へ出るとDF11にジャムイン(Jam in/詰める)されるので、AT13の真裏でもらうイメージだとパスする余裕が持てる。
  • AT11BW(ブラインドウィング)はAT12の真後ろに隠れるようにして並走する。AT12AT11共にボールをもらう時は横方向→ランニングコースをとっているのでDF11がジャムインしてきてもパスしやすくパスカットもされにくい。(今回のケースではDF11が少し外へかぶったので、AT12(バォンディ・アキ)が前のスペースに入りオフロードでAT11につなぎロングゲイン。

やはりインターナショナルレベルなのでDF12.DF10がピンクの点線をたどりカバーディフェンスしトライを防ぎましたが、しっかり前に仕掛けることを前提に、BWの参加、ループプレイを入れることによりオーバーラップ(over lap/余る)が可能になりロングゲイン/トライにつながります。ポイントは何度も言って申し訳ありません前への仕掛けとタイミングです!AT12.13.15.11の連携の反復を行い、是非このムーブでワイドスペースにトライをGetして下さい!

set attackアタック
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