Ireland Rugby Attack Sequence & Finish Vol.1 堅守ウェールズを破り世界ランク1位アイルランド!動画もご覧下さい

attack system

W杯2019への準備は整った日本代表のライバル国アイルランド。ゴール前でのラインアウトモールに見切りをつけ次に準備していたシークエンスから崩しにかかり、ユニットでのアタックを重ねゴールラインを破る。6フェイズでトライを奪えた要因を解説したいと思います。

1st phase 得意のループプレイで崩しにかかる

このアタックには4つのオプションがあるのでDFは混乱させられる。(アカのサークルをご覧下さい)

  • この1stフェイズでは14がキャリアとなりますが、大切な動きとして9のパスアウトのタイミングで14が9(SH)からダイレクトでもらうダミーを入れることで、DF10以降が簡単にスライド(ズレる)出来ない状況を作り出している。
  • 大きなゲインにはなってないが、斜めにラインブレイクを図ることで次のフェイズの仕込みとなる。

2nd phase attack ギャプが生まれやすい逆サイドのショート

ここでのアイルランドのシークエンスパターンの以前解説した世界ナンバー1フッカーダン・コールズを絡めたシークエンスでもありました『エレブン11』のシークエンスですね。(アタック回数と仕掛ける方向)

  • 1stフェイズのBDがセンター付近(Hポールに近ずく)に出来ることで、モールからの距離ができDFがストレッチさせられる。
  • FWのモール戦は体力を消耗するので、組んでから次のDFセットが遅れるところを狙う。
  • モールから次のBDへ向かうディフェンダーはsame way(順目)へ回るアタック数とBD周りを素早く固めることに意識がいきがちになり、逆目のアタックへの意識が薄くなう傾向がある。
  • ジャパンシークエンスVol.1 でもここを狙ってトライを奪ってる。
  • 2・6・12で順目アタックを意識させる。
  • 逆目のアタック9(SH)からのダイレクトプレーで2が入る。この時2はあえて遠い距離からアングルを切り助走つけスピードで入ることによって9からパスを受けた瞬間、ディフェンダーは死角から入られ受け身のタックルもしくは反応しきれず突破となる。このシーンでは流石ですね!ウェールズキャプテン=アラ・ウィン・ジョーンズがしっかり止めてます!

フィニッシュアタックでのトライはどのようにして生まれたか

3rd phase〜5th phaseまではシークエンスではなく9shape・10shapeなどユニットアタックを重ねる。

  • シークエンスとユニットアタックで左右に振り回しディフェンスをの的を絞らせない。
  • AT11がワイドにポジショニングすることでディフェンダーの間隔が広がる。
  • 5th phase の 10 shapeでゲインは切れたないが、くい込みクイックパスアウトができた。

これらの要因が重なりディフェンスのポジショニングセットが遅れさせ、特にDFのA・12が AT10・12に対し斜めにデイフェンスアップを始めている。この時点でDF12はDFAとの間のスペースとAT10を意識しているため15への対応が更に遅れ、10→15へパスが渡りアウトへ軽くステップを切られた瞬間トライへの道が開いていた。(AT11のポジショニングもDF14に対し混乱させAT15に詰めることもできない)

フェイズが重なるとアタック側が不利になると言われている現代ラクビー中で、アイルランドはシークエンスや多彩なアタックオプションをクレバーに使いこなしフェイズを重ねてもトライを取れる数少ないチームです。まもなく始まるラグビーW杯2019日本開催!是非注目してみて下さい!

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