アルゼンチン陣10mからフェーズを重ねることなく瞬く間にトライを取るアタックムーブ。予測出来なかったブラインドウィングのランコース。映像とポジショニングシートで解説致します。
ポジショニングとランコース。
- ラインアウト=フロント(2番)ボールのタップでデリバリー
- 9から10のレンジをとる。うちからのディフェンダーが10に対し届かない距離を取ることで、ラインのディフェンダーがプッシュ(ドリフト)出来ない状況を作る。
- 10→13へ飛ばしパス。12はフラットに近い状態で飛ばされる。
- 14も深すぎるとノミネイトされることなくプッシュされるので、12より1歩バックで10と12の間(少し12寄り)から、しっかりハンズアップし、パスが通過するギリギリのところで13の裏へ動き出す。
- 7はしっかりハンズアップして、ミドルブレイクかと思わせる。DF13.14の間のスペースを狙う。
- 14は13の真裏でもらうイメージ。※13のライアン・クロティーの顔の向きとパスモーションを見てもらえればわかるように、DF13にしっかり仕掛けた上で、14のナホロを見てパスをしている。(ループプレイでは感覚で相手を見ずにパスするケースもありますが、精度を重視するには、やはりレシーバーを見て を選択するべきかと思います。)
BW(ブラインドウィング)想定外のランコース。
- BWがライン参加するコースとして、下のシートのように①から③は14のポジショニングから予測しやすいと思いますが、7の外は想定外であり、尚且つ14のランコースがほぼ横だったことから、スピードでも振り切り15.11へとつなぎ先制トライ。
ディフェンスをドリフトさせない仕掛けも大きなポイントかと思います。
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