2019 パシフィック・ネーションズ・カップ ジェイミー・ジョセフ ジャパン vs フィジーより、前半18分 右サイドゴール前5m セットスクラム。準備されたアタック「シークエンス」でのトライで流れを取り戻す。
1st phase set attack
- バックスのラインアタックはブラインドウィングも入り 6 vs 5の状態なので、DF10〜13の3人でAT14〜13の4人を止めたいとの考えがあり、ドリフトしてくるのを予測しシンプルなセンターのタテでもくらわず差し込める。
- AT13はブレイクダウン重視のサポートなので12の真後ろに入りジャッカルに入る隙間を与えないようにする。
- クイックボールが絶対条件なので7(オープンサイドフランカー)と5(オープンサイドロック)はラックエントリーの時間差を作ってはならない。
- 確実性を上げるためにBDサポートは13・7・5で3人かける。
2nd phase
- 8は巡目左サイドに素早くセットし、DFを巡目側に回させると同時に左サイドのアタックにフォーカスさせる。
- 4・6(ブラインドロック・フランカー)も早いセットでFWのディフェンダーをブレイクダウンに寄るのを食い止める。
- 9SHは右サイド真横へスクート(走り出す)、BDサイドディフェンス ポスト(1番内側を守る)をおびき出し、2番目のDF8に自分をフォーカスさせる。
- 最も重要なポイントとして14は4の斜め裏に隠れることにより、4の右サイドに入ると見せかけられる。もう1つはポストから見えにくいと言うこと。
意とするダミーアタックにまんまと仕向けられたフィジーディフェンス。BDから9のスクートに最高のタイミングで入ってきた14の松島。簡単にそうにトライを取るジャパンのシークエンスは鍛錬の賜物と言えるでしょう。
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