強力なFWを擁するオールブラックスのサイド攻撃に集中するアルゼンチンDFの隙を突いた、アタックシークエンス。映像とポジショニングシートでの解説をご覧ください。
1st phaseフィニッシュゾーン(敵陣22m〜トライライン)右サイド5m/15m でのアタックムーブ。
- 12がnot 5mギリギリからフラットでボールキャッチ。5mのアドバンテージをダイレクトプレーで有効に使う。狙うスペースはDF10とDF12の間をスピードと低さ、そしてレッグドライブ。(最前提として前へ仕掛け、トライを取りにいく。)
- 13はサポートの役割もあるが、12のアタックスペースを作る意味でもより過ぎず、DF12.13を引き付ける。
- 10はDF10が12へスライドしないように、自分がファーストレシーブする動きを見せてから、裏の動きでDF13を自分にフォーカスさせる。
1st phaseこのセットアタックムーブには5つのオプションがあります。参考になればと思います。(15からのキックもありだと思います)
2nd phase FWのラックサイドアタックでディフェンダーを寄せる。
- 6に対して5のハンマーサポートのピックドライブのダミーで8へのショートパス4のハンマーサポート。オールブラックス得意のW-optionsラックサイドアタックです。
最強NZフォワードのラックサイドの攻撃は、どのチームにとっても脅威となっている。ディフェンス側はそこに人員を割き、なおかつボールウォッチャーとなり左右のバランスが崩れてくる。
(オープンサイドフランカー(6→20サム・ケイン)が最初のブレイクダウンにセットアップできず、代わりにSH(9→21カゥバロ)がシールドに入った。、ボールアウトにセットする7の前に6が入ったので、7が溢れる形となったが、イレギュラーにもしっかり対応している。)
3rd phaseでは1st phaseでブレイクダウンに入ったバックスを活かす。
- 最初のBDに入った12.13が右サイドにクイックセット。この時点で3対2の状態です。
- 左サイドから15(10バレット)が移動し4対2となる。
- 左サイドにはユニットが形成されているので、クイックボールが出ず、BKディフェンダーが移動した場合、こちらサイドを使うことも考えられる。これがもう1つのオプションとなる。
- そしてもう1つのポイントがSHの体の向きです。最初から右サイドにパスを出す形だと、DFに開かれてしまいますが、左サイド方向から逆向きでパスをすることで、さらにDFが左サイドを意識してしまった。
意図を理解し行動することで、最高のトライを生み出すシークエンスとなるんですね!これはいけますね!是非このシークエンス チャレンジしてみて下さい!
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