2019 Super Rugby Hurricanes Great Sequence Vol.1

sequence

スーパーラグビーハリケーンズの完璧なシークエンス!セットアッタクからゲインし、デフェンスのセットスピードを遅らせ、トライへのスペースを生み出したフェイズごとのアタックを映像とポジショニングシートで解説してみます。

  • AT9のパスアウトは右ロック側から出すと、DF9がAの位置から出る為AT11をノミネートしやすくなります。逆に左側ロックからだとAT9がBのスペースに仕掛けるケースもあり,DF9はBサイドとDF11も見るのでスクラムの真後ろあたりにポジショニングをとろので、AT11に対しては差し込まれゲインされます。
  • BD(ブレイクダウン)には11-12-7が入り、2nd phaseはHポール(フィールドの真ん中)をめがけクラッシュ。
  • AT10はAT8.4.13ユニットの裏の動き(バックドアでもらう)し、DFの的を絞らせない。(バレットはやってませんが 笑)
  • (AT4と5ですがスクラム時に左右逆に組んでるので4が先に8の内側にセットしてます。
  • 3rd phaseではわざわざAT14が右サイドからBD(ブレイクダウン)のパスアウト役に入り、そのタイミングでSH,AT9(ペレナラ)AT5が右サイドへボールをもらうかのようにラウンドする。その動きにDF12〜8までの目線を持っていかれ、BD逆サイドのスペースをAT14に突破される。
  • AT14がパスアウトに入る代わりに、右サイドにはAT6が早めにセットし、さらにDFをsame way(順目)の右サイドを意識させる。
  • DF側の逆目BDサイドのポストピラーのセットが遅れるケースをこのシークエンスをうまく突いてると思います。
  • AT11,12の左サイド、AT6,15の右サイド、両サイドの早いワイドセットが早いセットが、DFを外へストレッチさせ、内側DFの意識が薄れる要因ですね。これは4th phaseでも効いてきます。
  • もしかしたらAT14からAT1or2にパスをしてこのスペースを狙うシークエンスだったかもしれませんが、AT14の判断が良かったので、これを採用しても良いかと思いますね!
  • 4th phase では左サイドAT 2.7.4.10でユニットを形成し、このユニットのオプションはAT2クラッシュ/AT2→AT7へのショートパス/AT2→AT4へリターン/AT2→AT10へバックドア /AT2→AT4リターンダミーでAT9のループがあり、この4th phaseではループダミーを使い、DF3.DF9を外へ(AT2の方へ)誘い込み、左のBDサイドにスペースを作る。(実際の映像ではAT4は少し邪魔になってるかな 笑)
  • そのスペースへ逆サイドの見えにくいアングルからAT15がトップスピードでAT2からパスを受けた時には、時すでに遅し、ディフェンダーをノータッチでくぐり抜けトライとなるわけです!

シークエンスはただ型通りやるのではなく、「前へ仕掛ける」が前提としてあり、どこを攻め、ディフェンスをどう仕向け、どこにスペースを作り出しトライへとつなげるかのストーリーである。

フェイズごとのディテールにこだわり、是非このシークエンスでトライを取ってください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました