ラグビーW杯日本2019まで後わずか10日で開幕!同グループのライバルチームは調子はどうなんだろうと気になるところだ。日本代表が最も警戒し無らばならないのはアイルランド。北半球特有FWのパワープレーだけではなく、精度の高いシークエンスやムーブを織り交ぜ確実にゲインを切りトライを取り切る。チーム戦略が徹底されたクレバーなチームである。今回はゴールライン目前でのFW密集戦からバックスムーブでトライを解説致します。
フォワードのBDサイドのアタックによりディフェンス全体がBDに寄ってくる。
- アイルランドのFWはピック&ドライブとサイドアタックで3フェーズ重ねる。
- イタリアDFはBKもBDに巻き込まれ、全体がBDに寄らざるえない状況を作られる
- アイルランドBW(ブラインドウィング)14がショートサイドからオープン側に移動。
- 完全なオーバーナンバー(数的優位)が出来たと判断、9よりパスアウト。
- イタリアDFに12のダイレクトプレーもしくは13へのショートパスを予測しさせ誘き出させるポジショニングをとる。
- ノミネートしたイタリアDFが飛び出すも詰めきれない。
- 12から10へのバックドアで裏はボールをシフトする。
- 黄色サークル4人のアイルランドATに対してアカサークルのイタリアDFは7人でとめにかかる。
- ショートサイドから移動してきた14がイタリアDFをさらに混乱させる。
トライを奪われる原因はどのように生まれたか。
- FWの密集戦とBK12・13のポジショニングがダイレクトプレーを匂わせることで、イタリアDFがそこに集中するこ
- イタリアのバックスがBD・FW密集戦に巻き込まれてること
- 13をノミネートしているディフェンダーが裏の(バックドア)SO10スライド出来ない状況を作られてること。
- 15をノミネートしているディフェンダーがショートサイドから移動してきた14を抑えることはできても10までは詰められない。
アイルランドFW強さとバックスのアタックオプション、そしてバックスへのパスアウトタイミングの判断の良さなが重なり生まれたトライとなります。
もう一つ欠かせない要素があります。
欠かせないもう一つの要素
バックスのダイレクトプレーでラインブレイン出来ることが、相手のイメージに残っている。下の映像をご覧下さい。
一人一人の戦略の理解度と精度を高く遂行できることが、チームとしてアイルランドの強さを引き出している。
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