世界 No.1フッカー・ニュージーランドオールブラックス ダン・コールズを絡めたシークエンスでトライ!ハイレベルのハンドリングスキルを動画でもみて下さい

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2019ラグビー ワールドカップでも必ずフィールドを沸かせてくれるであろう世界ナンバーワン.フッカーニュージーランドオールブラックス「ダン・コールズ」が戻ってきた。しばらく怪我で戦列を離れていたがSR後半から復帰し、チャンピオンシップではスターターとして起用された。派手なトライこそなかったがディフェンスではワークレート高さとレンジの広さでアウトサイドバックスを相手にしても鋭いタックルで攻撃の芽を摘んでいた。

だがやはり期待するのはスピードに乗ったキレのあるラインアタックとバックスとも思えるパスプレー!コーディー・テイラーも素晴らしいフッカーであることは間違いないが、格が1つも2つも上の様に感じてしまう。今回はこのダン・コールズを絡めたシークエンスを解説いたしますが、1試合で同じシークエンスを2度成功させトライを取るところにオールブラックスの凄さを感じます。どうぞご覧下さい。

1st phase Attack

  • ディフェンス側からするとサイド(ブラインドサイド)は、9→14or 8→9→14を警戒しなければならないのでDF10,DF14の2menで守る。こうなるとワイドサイド(オープンサイド)は5 vs 4になるので人数を合わせるにはDF9が10をノミネートしDF12が12と順に合わせる様になる。
  • 今回の1st phaseでは9がDF9に対し仕掛けることで10へのスライドが遅れる。それによって生まれるDF9とDF12のギャップをフラットな仕掛けとアンダーラインでゲインする。
  • どのアタック・フェーズでも「差し込む」ゲインする事でディフェンスセットを遅れさせ崩し、次のフェーズを優位にアタック出来る。

2nd Phase to finish 『 Eleven』

少し横道にそれますが、このシークエンスは通称『イレブン』というやつですね。オープン側にアタックして次は逆サイド、1回オープンに行って1回もどる、1→1なので11イレブンと言われてます。2回順目にアタックして逆サイドは2→1なので21『トゥエンティーワン』などと呼ばれてます。

  • 戻しますね。2nd phaseはゴール前という事もあり、DF側はBDサイドを固めたいという意識が働きBDに寄ってきます。
  • same way(順目側)にも意識を向けさせる為に 4・5がダミーランナーになる。
  • 1st phaseでかなり差し込めた上にクイックでボールアウトされた事とでDFはパニック状態かつオフサイドポジションなので前に出れない。
  • 更に9SHがスクート(ボールを持ち走り出す)するので、ショートサイドのディフェンダーは9にフォーカスしてしまう。
  • そして近場のFWのクラッシュ(突破)であればイエローのサークルに入ってる 6・3あたりでくると予測するので、やはりグリーンのサークルに入ってるディフェンダーはインサイドにフォーカスさせられてしまう。
  • その結果ワイドにポジショニングしている2に対してDF11が詰める状況になり、アタック側がオーバーラップを作り出し14がフリーとなりトライ。(この時の2のポジショニングはワイド&フラットにする事でDFがスライド出来なくなる)

1st phaseゲイン→クイックボールアウト&スクート→DFオフサイド&インサイドフォーカス→フラット&ワイドパス→DF11ジャムイン(詰める)→ダン・コールズのクイックハンズ→オーバーラップ→14フリーでトライ

左サイドからの1st phaseは10が外へ引っ張りDF6とDF10間に生まれたスペースを10・12のクロスで狙う。かなりフラットに仕掛けているのでゲインはしていますが、DF10ヤンチースは良いディフェンスをしましたね。

1st phaseの差し込み方はと多少のポジショニングの違いはありますが、ディフェンダーにどこをフォーカスさせ、どう仕向けるのかをチーム全体で理解し、個々が役割を果たせばシークエンス、ムーブそしてシステムアタックなどを成功させ、このオールブラックスの様なトライを生むことが出来るのはずです!

今回2つのシークエンスでキーマンとなった「ダン・コールズ」のプレーはギャップを突くスピードやクイックハンズはバックス並みのですね。この様なスキルを兼ね備えた選手がFW・フロントにいることは敵チームにとってかなりの脅威であることは間違い無いでしょう。

ダン・コールズ ラインブレイク、スピード&テクニック

最後にダン・コールズ 素晴らしいプレイ集をご覧下さい。そして2019ラグビージャパンワールドカップ是非注目してみて下さい!

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