オールブラックス のストラクチャーアタックのキーポイント
こちらはオールブラックのストラクチャーアタックを解説し、アイルランドはなぜ対応できなかったのを投稿するつもりでしたが、こちらもアップが遅くなってしまったので、イングランドは、いやエディーイングランドはどう戦略をたて、ニュージーランドの力を出させない為には何をするべきかの解説させて頂きます。
上の文同様にこちらもイングランド対ニュージーランド戦が終わってから文章となります。ポジショニングシートや画像は10/26の試合前にアップしております。
こちらは10/19クウォーターファイル オールブラックvsアイルランド戦 右サイドエッジよりFW2名のデコイランをはさみ、ミドルエリアの突破をはかる。この中央に形成されたブレイクダウンから左右にアタックライン作り、リッチー・モウンガ、ボーデン・バレットの判断で空いているスペースを狙う。上の画像が実際のものとなりますが、NZが早いセットをすることで、ディフェンス側はバックスリー特にWTBは前線のディフェンスラインに入らなくてはならなくなる。
下のポジショニングシートのように、ミドリのサークルの選手のセットが遅ければ、右サイドのアタックはないとディフェンス側に判断され、ディフェンスサイドの右WTBはラインに入りラッシュアップをかけ、FBは右WTBの裏をカバー出来る。
しかしアタックのセットが高速で形成されや場合は、先ほど述べた前線のディフェンスラインにWTBが上がる為、黄色サークルにキッキングスペースが生まれ、NZの強みであるキックパスやグラバーで裏を取られ失点可能性が高まることとなる。
こちらのシートがNZが理想とするストラクチャーアタックシェイプです。
イングランドが徹底して潰したかったオールブラックのストラクチャーアタックシェイプ
エディーイングランドは徹底的にこのアタックシェイプ3人の先頭に何もさせずゲインラインよりも10m奥まで差し込むラッシュアップデイフェンスに全勢力を注いだ。その結果NZアタックは戻りのブレイクダウサポートになりスローダウン。この間にイングランドディフェンスはブレイクダウンファイトをしていた選手もディフェンラインに入り、一度 BDに寄せられたディフェンダーも広がり人数を揃え再度ラッシュアップディフェンスのスタンバイが出来るという好循環をもたらせた。「ドミネイト」タックルを繰り返すイングランドに対しニュージーランドは、流れを取り戻す事なく80分間ゲームを支配された。
いかに効果的でオールブラックスの力を出させないディフェンス戦略かはイングランドvsオールブラックス スタッツのドミネイトタックル数(←ページ下の方のスタッツ)でもわかるかと思います。
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