ラグビー オーストラリアワラビーズ のユニットアタック。今回のvol.3では,アッタクシステム1-3-3-1のユニットが崩れた時、どうサポートしどう立て直すかを検証してみたいと思います。
1st phase
ラインアウトからの1st phaseは前回のバックスムーヴVol.1を使用し、その流れの6次攻撃までをサンプルに解説いたします。
オーストラリアユニットアッタクVol.1・2でも解説した通り、1-3-3-1のシステムを使い
- R-unit =バックロー1名+バックス =FW 1名
- K-unit =4・5・バックロー1名 =FW3名
- Q-unit =1・2・3(フロントロー) =FW3名
- L-unit = バックロー1名+バックス =FW1名
基本ユニットとしてこのように分かれる。バックローの分け方は、セットスクラムでどのエリアを攻撃するかや、ラインアウトの並びによって変わるケースも出ててきます。
- このラインアウトからのアタックでは右サイドのワイドに仕掛け、BDにバックローの7が入り、そのまま右サイドのR-unitに入ります。(通常であれば)
- 4・5・バックローで形成するQ-unitには6が入ります。
- 左サイドのL-unitには8が入ります。
2nd phase
1st phaseで20m近いゲインをした流れでQ-unitがBDサイドをダイレクトプレーでくさびを打つ。
この時、BD付近に8がいます。8は最初から左サイドに残り折り返しを待つこともできますが、先ずは1st phaseでロングゲインした場合にサポートスピードの速い8が備える。それから左サイドに向かう。
3rd phase
3rd phaseはこのゲームで何度かみられたユニットムーヴ、K-unitを使って内側の2名3・1がクロスダミー、外の2がショートのダミーで裏を通すといったムーヴで左サイドのLーunitへシフトし展開する。人数的にはオーバーラッピング出来ていましたが、カバーディフェンスもあり大きなゲインにはなりませんでした。
この時5mエリアでのBDが発生した場合L-unitで形成しますが、12.15,14などのゲインもしくは内側に切れ込むようなランプレーの時はK-unitの選手がBDのサポートをするケースがあります。この3rd phaseアタック後のBDでは映像でも分かる通り、13が少しインサイドに切れ込みBDサポートには8が入り、次にイレギュラーサポートで備えている2が入りカバーしてます。(15がBDに入るべきケースだと思いますが…)
4th phase
4th phase アッタクではK-unitである2がBDに入っているため、R-unitである7がK-unitに加わり形成される。
5th phase
2nd phaseでアッタクしたQ-unit 4・5・6が再度10shapeで仕掛ける。
6th phase
6th phaseはSHの判断もあり、逆目のK-unitの攻撃となる。こん時既に2がK-unitに戻り、7はL-unitで次のアタックに備えている。
このように基本ユニットは形成されているが、先ずは手前の攻撃でゲインする事を想定しサポートランをする。ユニットは常に繋がり合いイレギュラーな動きを読み、カバーし合う事でチームとして成立する。
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