ラグビーオーストラリア代表ワラビーズ 。トリッキーなバックスのムーヴ、サインプレーの草分け的存在。特に1990年代では、長きにわたり活躍した晩年のデイビット・キャンピーズィーや、マイケル・ライナー、ティム・ホラン、ジェイソン・リトル、ジョー・ロフ、ベン・チューン、スティーブン・ラーカムなど、上げればきりが無いほど数々の名プレーヤ達が「ワラビームーヴ」でファンを魅了してました。
その鮮やかでトリッキーなムーヴは、オーストラリアで最も人気のあるスポーツ「N R L」ラグビーリーグが影響してるとも言われてます。今回紹介するムーヴの中にも、その動きが見られます。映像、ポジショニングシート、画像などで解説致します。
エリア中盤からのラインアウトよりスタート
- ラインアウトはAll men にし、バックラインの間隔を広く取れるようにする。
- オーストラリアの特徴でもありますが、10mのアドバンテージがありながらもラインポジショニングをディープにする。
- 10が13にパスを飛ばした瞬間、10.12はループに回り、10は13からインサイドパスを受ける。
- 上の↑タイミングに合わせ14はアプローチラン(助走)を長く取りスピードを乗せ10の横へショートに入る。
- その裏に12は深めに回り込み10からパスをもらう。※この10,12,14のポジショニング、14が10の対し、かなり近いショートパスを受けるタテへの入り方となり、12は10に対し5mバックの60度のアングルでパスを受ける。この様な動きがラグビーリーグから影響を受けている。
- 12の内に影を潜めていた11がインサイドパスを受けラインブレイクする。
前後の画像と上の解説でもある様に10がしっかり前へ仕掛けDF12を引きつける。14の長くスピードに乗ったアプローチラン(ディコイラン/ダミーラン)でDF13を引きつける。DF13は14を見てから12にドリフトする。12がこの「5m back/ 60°angle」 ポジショニングする意味は、DF13がドリフトしてもしっかりパスが出来る事を想定してます。3人の仕掛けによりDF12,13がコミットされ、狭いスペースですが、11のラインブレイクコースを生み出しました。
アタックラインの外側でトリッキーなムーヴ(ダブルループ)はタイミングを合わせるのが大変難しいと思われますが、是非チャレンジしてみて下さい。
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